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2016年1月26日火曜日

【怒る指導者は単なる怠け者!】~指導方法について~

 今回の記事は介護職に限定しません。
 社会人、子供を持つ親御さんにも関係する内容です。

 形式上【新人教育の方法】とする部分もありますが、指導全般の方法と思ってください。


 よく厳しい口調で怒る人を見掛けます。

 この安易に怒る指導をしている人を私は

【怠け者】又は【素質がない】
と思って見ています。

 なぜか?
 理由は大きく2つです。

【目的を見失っているから】

【怒る方法しかしないから】
です。



<目的を見失っている>
 これは安易に怒る指導をしている人に多すぎます。

 「指導の目的は何か?」
 貴方は何だと思いますか?


【相手に物事を教えたり、反省・考えさせたり、行動させたりすること】
ではありませんか?


 しかし、残念なことに安易に怒る人の多くはこの目的を見失って、いつの間にか
【上司・先輩の言う事を聞かせること】
に変わってしまっています。


「キチンと聞いてる?」

「何でそれをやる前に相談しなかったの?」

「何でそうしたの?」

 これら全部自分自身の言うことを聞かせることを目的にしている発言です。

 このように言われた新人の心の中は恐らく

「別に何でもかんでも貴方を通す必要はないでしょう。」
だと思います。


 言うことを聞かせることが目的になってしまっている上司なんかに後輩・新人は本心を見せませんけどね。




<怒る方法しかしない>
 これが怠けていると思う理由の最たるものです。

 怒る方法しかしない人に限って、怒らない指導をしている人に対してこんなことを言います。


「貴方はズルい。怒って悪者になることを避けているだけだ!貴方も指導者なら嫌なことをしなさい!」
と。

 違います。

 怒らない指導者怒らないで目的を達成する別の手段を試行錯誤して努力しているだけです。



 安易に怒る事しかできない指導者は、目的が自分の言うことを聞かせることになっていることを認識しておらず、立場や力で捻じ伏せることしかできず、他の指導方法を模索することを放棄しているだけです。



 何故か多くの安易に怒る指導者はこう言います。

「私がそのように先輩から指導されて育ったから。」

「昔からそのように指導されてきた伝統だから。」

のような感じです。


 こんなに怠けている言い訳は他に中々ないですよね?

【相手に物事を教えたり、反省・考えさせたり、行動させたりするため】

 この目的を達成させるためには、相手の性格や習性を認識した上で、それに合った方法や言葉、タイミング等を選択しつつ指導する必要があります。

 やってみればわかりますが、相手の性格や習性を認識するだけでもかなり大変です。
 相手に拒否反応を出されたらその時点で不可能です。


 もしここまで出来たとしても、馴れ合いにならないように指導と言った形で、それに合った指導方法を活用しなければならないんです。


 当然そのためには様々な指導方法や技術、知識を幅広く持っていなければ指導を行えません。



 つまり、ただ厳しいだけ、ただ優しいだけ、のように単一の方法では出来ないんです。


 特に厳しいだけの場合。
 これは単体では最も実現に遠い方法ですよね?

 優しいだけならまだ最初の段階の性格や習性の認識は行えますので。



 人は自分を否定したり、攻撃してくる相手のことを簡単には受け入れません。

 受け入れていない相手から何を言われても何も響きません。


 そのため、怒るだけの指導では押さえつけて、機械のように無理矢理動かさせて、精々ルーチンワークをさせるのが限界です。

 つまり、最高到達点がマニュアルです。


 こうなると職員はやる気も、臨機応変に対応することも出来なくなっていきます。



 ここまで言うと更にこのように反論する人もいます。

「でも私が指導した後輩でやる気を保ちつつ、臨機応変に動けるよう育った人がいる!」

「怒って育てた方が伸びる人もいるんだから問題ない!」

 それは全部勘違いです!

 それは指導者の指導方法が優秀だったのではなく、その後輩が凄く優秀だっただけです。


 聞きたくもない、粗悪な指導でも真摯に受け止め、そこから自分で考え、そこまで育つだけの素質を後輩本人が持っていただけです。



 凄く優秀な後輩の素質に指導者が乗っかって威張っているだけです。


 その証拠に、そのように言う指導者の多くは、その後輩のように出来ない別の後輩に対して

「誰々は出来たのに」

「私達の時はこうだったのに」
のようなことを良く口に出します。

 つまり優秀な後輩やそれを育てた自分を見ているだけで、根本的に目の前の相手を見ていないんですよね。


 だから、努力すれば良い指導を行う方法は幾らでもあるのに、安易に怒るだけの指導をしている人を怠け者と考えているんです。


中には
「怒る以外の指導方法が出来ない。」
と言う人もいます。

 この場合には怠けているわけではないので、怠け者とは言いません。


【指導者としての素質がないだけ】
です。

 つまり指導者をしていること自体が不思議な人と言うことです。




 ちなみに今回の私の記事のような言い方も、実際の職場等で行う場合には悪い指導方法の一つですよね。

 否定ばかりしてしまっているので。二重作巡査


 怒る指導が正しい!と思い込んでいる人には響かないかもしれませんね。

 しかし、怒る指導に疑問を持ちつつ変える方法がわからないと悩んでいた貴方には何か変化が出るかもしれません。二重作英雄


 不特定多数の人に向けたブログなので、各自を把握するのは不可能ですし、他にも諸々と意図する部分があって、敢えてこの否定的な記事にしているのでご了承ください。鑑識

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